風力発電投資 55WIND(55ウィンド)

自然エネルギーについて

NEDOは風力発電設備の稼働率向上に向け、システムの開発に着手

日本の風力発電における資本費および運転維持費は、他国と比較して高い水準にあります。台風や落雷など欧米に比べて厳しい日本の気象条件の中で長期間、安定的に風力発電事業を行い、導入量を増やすためには、風車の信頼性のみならず、発電効率の向上やメンテナンスの高度化などの技術開発による一層の発電コストの低減が求められています。

今般、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、風力発電設備の稼働率向上に向けたデータベースシステムの開発を行う風車運用高度化技術研究開発の実施者を採択しました。

本事業では、風車のダウンタイム※1および運転維持コストを低減し、風車稼働率※2を現状の87%から97%以上に向上させるための技術を確立することを目標としたデータベースシステムを開発します。具体的には、CMS※3による風車の運用データやメンテナンス、故障に関するデータを収集・蓄積するデータベース構築に向けたシステム設計と、人工知能(AI)を活用した故障予知の情報や過去事例の故障・事故からの早期復旧に関する情報などを提供するアプリケーションの設計を実施します。設計実施後、事業性が高いと評価された場合、データベースシステムの構築、運用を実施し、風力発電の運転維持費の低減を目指します。

※注釈※
※1 ダウンタイム故障や定期メンテナンス実施などのために、ある装置が使用できない時間。国内で稼働中の風力発電用風車は、約7割が海外メーカー製であり、故障が生じた場合に代替部品を取り寄せるのに時間がかかるため、欧米諸国と比較して故障発生時のダウンタイムが長くなる傾向がある。

※2 風車稼働率年間のダウンタイムを1年の時間で割り、その値を1から差し引いた比率。

※3 CMS(Condition Monitoring System)風車の状態を監視するための各種センサーと、それらにより計測された数値情報を伝達・収集するシステム。風車の故障につながる異常を検知するために、風車内部の振動や温度が計測される。しかし、風車内部では正常時にもさまざまな振動が生じていることから、故障につながる異常の有無を高精度に検知するためには高度な解析が必要となる。

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